2012年11月30日金曜日

Googleのタグマネジメントのインパクトを考える

本日のExchangewireJapanの記事から。

昨今、流行のタグマネジメントに関して、老舗のTagmanCEOのコラムが翻訳されていたので、そこから色々と考えてみた。


日本では、先日のAdtechTokyoでYahoo!JapanがBrightTagとの協業で、一気に注目を集めた感じではあるが、大手広告系会社はプロダクトをリリースしている。
タグマネジメントというよりは、ワンタグとしてだが…。

タグマネジメントとワンタグの違いがイマイチ理解できていなかったが、アド論のこの記事を見て、ある程度納得。
違いは、タグマネジメントだとタグ自身がPiggybuckするか否かという事なのかな。

あと、admarketechのこの記事が秀逸。

TagmanのCEOは、大手広告主などは、利用するか否か疑問と記載しているが、多分、利用する気がする。アナリティクスとかと同様にエンタープライズ版とか出るのではと思う訳で。


振り返って、日本ではどうなるのだろうか。

【広告主視点】
広告主がきちんと理解して、有料でタグマネジメントを受け入れるとはあまり思えない。
これまでの商慣習から、広告代理店がある程度身銭を切って、ツール利用するのかな。
そうなった時に自社でタグマネジメントのプロダクトを保有しているかは、利益の観点からは重要な気がする。

【媒体視点】
本当に使うのかな??という感じ。
そこまで厳密に収益管理している所は大手媒体だろうし、日本でお金を払ってまでして、
やるのかなという肌感。
まずはYahoo!Japanが、ネットワークの媒体へどういう形で提供するのか知りたい。

ただ、この領域は、日本でも、今後ホットスポットになるのだろうな。
ここを押さえて、インプットデータ元としたいDSPやDMPは多そうだなと勝手に妄想。
多分、スケールアウト社のタグマネジメントは標榜していそう。無料だし。。。

Googleがやり始めたという事は、インパクトは大きいと考えるべきだな。
で、次は、データフィードあたりをさくっと無料で出してきそうな予感。

また、アドテク関連で勉強する領域が増えた。

2012年11月29日木曜日

piggybackとcookiesyncの違い?

アトランティス木村社長の昔のツイートから。

piggybuckの意味がまだ理解出来ていない…

piggybuckだけしても意味がないとは?
相手に対してCookieデータを渡しているだけなので、
自らもSyncさせて、オーディエンスデータを保有しなければ
いけんないという事なのかな?

スケールアウトのこのエントリも、ちょっと抽象的過ぎて
あまり具体的なイメージが持てなかった。

タグマネジメントする際に、piggybuckの仕組みは
きちんと勉強しないといけない。

RTBにおけるCookieSyncの仕組み

概念的だが、備忘録として記載。


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1. クライアントからSSPへCookie送信

2. SSPからクライアントへCookie付与

3.. SSPから各DSPにSSPCookieIDがクエリストリングにふってあるビッドリクエスト送信

4. 各DSPは、CookieSyncしていれば、アルゴリズムが入札価格をはじき出し、ビッドレスポンス

5. SSPは勝者DSPの広告タグをクライアントに送信
  ※この時に、広告タグの中に、img src"勝者DSP"以外に、CookieSync用のimg src"SSP
     リダイレクト敗者DSP1" img src"SSPリダイレクト敗者DSP2"が含まれている?

6-1. 勝者DSPのアドサーバーへクリエイティブリクエスト、レスポンス
     表示された時点で、勝者DSPのCookieがクライアントにSetされる
      (クライアントとDSPサーバーで通信が発生する為、CookieのSetが可能)

6-2. 敗者DSPに対しては、SSP自身でCookieSetさせて、SSPCookieIDを
       クエリストリングにふった敗者DSPCookieリクエストをリダイレクトさせる

6-2-1. 敗者DSPは、クエリストリングのSSPCookieIDと自分のCookieIDが
      手元に来るのでCookieSync出来る

6-2-2. 敗者DSPのCookieもクライアントにSetされる
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結論
RTBを受け入れた時点で、入札の勝ち負けに関係無く、入札DSPのCookieは
クライアントにSetされるということか。

このあたりは、SSPによって仕様が異なる筈なので、確認が必要。

cookieSync備忘録


RTBを行う際の必須機能のCookieSyncに関するエントリ
とても分かり易い。この位の知識レベルは、最低限把握すべき内容。


あとはスケールアウトのこの記事


スマートフォンでも同様の挙動となっているかは要確認。
果たしてスマホの通信速度で、PC高速回線と同様の処理が行えるのか?
実際に事業者として、きちんと入札処理が出来ているのかは、確認。